伝説級のエロ本 写真時代 は、なんと東京の国立国会図書館で閲覧することができる


1980年代、白夜書房から 写真時代 というタイトルの雑誌が、月刊で出ていた。
 伝説級のエロ本で、ヌードを日常生活に巧みに絡めて撮影されたヌード写真が多かった。そしてそれが売りでもあった。
 その写真構成は一部の写真愛好家から高く評価され、単にエロ本の枠にとどまらない前衛的な芸術雑誌と評された。その一方で、わいせつな写真も多く、写真を見ているとあたかも日常生活にエロがまん延しているようにも見えたため、治安当局者からは蛇蝎のように嫌われた。
 1988年、警視庁は出版元の白夜書房に圧力をかけ、写真時代は廃刊に追い込まれた。詳細は不明だが、編集部に捜索が入ったとか、編集者が取り調べを受けたとかうわさされている。廃刊に追い込まれる以前からも、出版元は警視庁からたびたび注意・警告を受けていたともいわれている。
 そんないわく付きの雑誌でも、国立国会図書館はちゃんと保存している。東京・永田町の国会図書館に行けば、閲覧することもできる。
 今回、実際に閲覧してみた。


念のためインターネットで、国立国立国会図書館のホームページで蔵書検索してみると、確かに写真時代はあった。しかし通常の雑誌とは区分けされていて、インターネットで閲覧申し込みはできず、また保管場所も“別室書庫”と書いてある(赤枠参照)。
 閲覧を申し込むには、通常とは違う手続きが必要のようだ。


実際に雑誌別室(=写真左上)に行き、担当の人に閲覧を申し込む。別室にも検索用の端末があるので、あらかじめ図書IDを控えておくとスムーズだ。

 申し込むと担当の人は、4ヶ月分製本した写真時代を持ってきてくれる。別室内であれば、閲覧は可能だ。
 別室は通常の閲覧室とは違って、担当者がいることを除けば、かなり空いているので、他人の目を気にせずに集中して閲覧することができる。写真撮影はもちろん禁止で、とても撮影できるような雰囲気ではない。
 注意点は、号によっては念入りに封印されているページがあることだ。そこはどんなに頑張っても閲覧はできない。わいせつの度合いが大きかったり、 18歳未満のヌード写真が載ってたりすると封印すると、製本された写真時代のただし書きに書かれていた。
 閲覧が終わったら、担当者に本を返せばいい。


写真時代は閲覧できるだけでなく、なんと複写もできる。
 ただこの場合も通常の複写とは別扱いで、複写したものを当日渡してはくれない。後日配送になる。料金も高く、通常のコピー代に加えて発送事務手数料、そして送料がかかる。送料は実費と書かれているが、具体的にいくらかかるのかは、担当の人は教えてくれない。
 いささか不安ではあったけれど、試しに表紙だけ1ページ分、カラー複写をお願いしてみることにした。


※ 写真は一部消しています

複写物は申し込んでから5,6日で到着した。気になる料金は写真の通りで、実費の送料は通常郵便の定形外郵送料だった。 コピー代と事務手数料は定額だが、実費の配送に郵便を使うか宅配便を使うかは、こちらで決めることはできず、担当者が決めるそうだ。
 振込に必要な用紙も、同時に送られてくる。振り込みの際にも手数料がかかることを考えれば、1枚複写するだけでも、雑誌が1冊買えるくらいの金額だ。
 もっとも閲覧するだけならタダなので、閲覧するだけだったら利用価値はある。



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再利用度 閲覧 ★★★
     複写 ★