2024年4月28日投開票 東京都江東区(東京15区)衆院補選 情勢 2024年2月18日~4月22日現在

東京都江東区の有名なお祭り 深川祭り


東京都江東区選出の衆議院議員 柿沢未途(かきざわ みと)氏が辞職したため、江東区が選挙区の東京15区では補欠選挙が行われる。2024年4月16日に立候補者が告示され、4月28日に投開票される予定。
 東京都江東区に在住・在勤する住民目線で、衆議院・東京15区補選を追っていく。

(2月18日現在)
 共産党からは、小堤東(こづつみ あづま)氏が立候補する予定。
 日本維新の会からは、金澤結衣(かなざわ ゆい)氏が立候補する予定。
 国民民主党からは、高橋茉莉氏(たかはし まり)氏が立候補する予定。
 柿沢氏が所属していた自民党からは、まだ立候補者は決まっていない。
 小堤氏と金澤氏は、日ごろから選挙活動をやっているため、江東区民にはなじみがある。ポスターもちらほらと見かける。高橋氏は、現時点ではまだ無名だが、2月18日より江東区内で街頭演説を予定している。

(2月26日現在)
 国民民主党から立候補予定だった、高橋茉莉氏が立候補取り消しになった。高橋氏の過去の行動がSNS上で拡散し、違法の可能性が指摘されたため。
 また、昨年に結成された新政党 日本保守党が、東京15区で立候補者を出すことを表明した。
 この2つのニュースは投票がまだ2ヶ月先にもかかわらず、全国ニュースで取り上げられた。この波乱含みの展開に江東区の補選はふたたび大きな注目を浴びることとなった。
 保守分裂するほど江東区内で強い地盤のある自民党は、まだ立候補者を決めていない。

(3月5日現在)
 立候補者を出すと表明した日本保守党が、飯山陽(いいやま あかり)氏を立候補者に立てた。このニュースも全国ニュースで取り上げられた。

(3月17日現在)
 参政党が吉川りな(よしかわ りな)氏を立候補者に立てた。すでに江東区内で街頭演説をはじめている。
 日本保守党の飯山候補者も、区内で街頭演説をはじめている。
 吉川氏が立候補を表明した時も全国ニュースになったため、江東区(東京15区)の衆議院補欠選挙に全国からの注目が集まるのは確実な情勢になった。

(3月23日現在)
 かつて自民党から公認を受けて東京15区から当選したこともある秋元司氏が、今回の選挙に立候補すると表明した。複数の全国メディアが報じた。
 秋元氏は議員秘書を経て自民党から公認をもらい国会議員になった人物で、世襲ではない。当時、まだ自民党から公認をもらっていなかった柿沢未途氏と衆議院選挙で戦ったこともある。秋元氏と柿沢氏の力はほぼ五分と五分で、ここ最近の選挙では両氏のどちらかが落選しても、比例代表区で復活当選し、両者とも議員になっていた。
 秋元氏は2020年にカジノ誘致をめぐって企業からわいろをもらった疑いをかけられて自民党を離党し、2021年の選挙には出馬しなかった。そして2021年の選挙で柿沢氏が当選し、その後、柿沢氏が秋元氏に代わって自民党の公認をもらった。
 秋元氏は国会議員を失職した後も地道に江東区内で選挙活動をしている。わいろをもらった疑惑については一貫して否定しており、現在も裁判で争っている。
 3月23日現在、秋元氏は最高裁判所で争っている。判決はまだ出ていない。

(4月1日現在)
 地域政党 都民ファーストの会が、作家の乙武洋匡(おとたけ ひろただ)氏を立候補者に立てた。都民ファーストの会を結党した小池百合子・現東京都知事が、3月29日の記者会見で明らかにした。乙武氏は東京都出身の作家でタレント活動もしており、全国的に非常に知名度がある。
 また乙武氏は過去に女性問題でスキャンダルを起こしたことがある。その件について記者から質問を受けると、小池知事は「本人から二度と同じ過ちを起こさないと確認を取った」と答え、立候補に問題ないとした。 
 都民ファーストの会が立候補者を出したことで、自民党は立候補者を出さず都民ファーストの会に相乗りするのではないかという憶測が流れている。昨年の江東区長選挙でも、都民ファーストの会の立候補者に自民党が相乗りしたからだ。

(4月3日現在)
 自民党の茂木敏充幹事長が、自民党独自で候補者を立てないとメディアを通じて発表した。
 また現職の参議院議員 須藤元気氏が、鞍替えで立候補するとSNSで表明した。須藤氏は地元江東区出身。元格闘家で知名度がある。

(4月7日現在)
 酒井なつみ氏が立憲民主党の公認を得て立候補することを4月4日、表明した。酒井氏は元江東区議会議員。昨年、木村弥生江東区長の辞職に伴う区長選挙で、江東区長に立候補した。
 選挙の結果、現・江東区長の大久保朋果氏に敗れはしたが、次点の票を得ていた。

(4月10日現在)
 共産党から立候補する予定だった小堤東氏が、立候補を取り下げると発表した。共産党は立憲民主党の酒井なつみ氏の支援に回る。非・自民党支持者の票の分散を回避するねらいがある。
 また新しい政党 つばさの党から、根本良輔(ねもと りょうすけ)氏が立候補を表明した。

(4月17日 8:40現在)
 東京都選挙管理委員会は、江東区(東京15区)の衆議院補欠選挙の立候補者を正式に発表した。立候補者は9人。

福永かつや( ふくながかつや)氏
乙武ひろただ(おとたけひろただ)氏
吉川りな( よしかわりな)氏
あきもと司(あきもとつかさ)氏
金澤ゆい( かなざわゆい)氏
根本りょうすけ(ねもとりょうすけ)氏
酒井なつみ(さかいなつみ)氏
飯山あかり(いいやまあかり)氏
須藤元気(すどうげんき)氏

 福永氏は弁護士。NHKから国民を守る党 から協力を得て立候補する。