自説 東京都議会議員選挙で、自民党にお灸をすえるのは、なんだかんだ言って難しいと思う。少なくとも江東区選挙区では


おことわり 筆者は立候補者や支援者、政治関係者を名乗るものから、一切の支援を受けていません

東京都議会選挙が2025年6月22日に行われる。これは、今年の7月に実施される参議院選挙の前哨戦とみられていて、全国的にも注目が集まっている。
 ご存知のとおり、多くの日本人は物価高に苦しんでいる。特に米の値段が異常だ。
 こうしたこともあって、政権与党 自民党にお灸をすえようという機運が高まっている。実際、 7月の参議院選挙では、自民党は票を減らすと予想されている。
 だが、江東区に限って言えば、自民党にお灸をすえようと思って自民党以外の人に票を入れようと思っても、自民党にお灸をすえることは、正直言って難しい。
 なぜなら、自民党の別動隊になりそうな立候補者が、多く立候補しているからだ。選挙時点では自民党とは無関係を装っていても、当選後は自民党入りするかもしれない。
 たとえ自民党入りしなくても、議会で自民党と同じ動きをするかもしれない。
 現時点(2025年6月14日現在)では、江東区は7人の有力候補者がいる。そのうちの5人は、自民党の別動隊になる可能性を秘めている。
 自民党は政権が苦しくなると、臆面もなく他党や無所属の議員と政策協力をして、その際にスカウトをして、議員を自民党入りさせる戦法を取っている。今総理大臣をやっている石破茂氏も、自民党からスカウトされて自民党入りした議員の一人だ。
 裏読みすれば、たとえ自民党員を名乗っていなくても、自民党からスカウトされれば自民党の手先になりそうな議員はゴロゴロいるのだ。事実上の自民党の別働隊である。国政選挙、地方選挙に関係なくだ。
 江東区の7人の有力候補者のうち、少なくとも5人は、自民党の別働隊になる可能性を秘めている。自民党からスカウトされれば、自民党入りする議員だっているかもしれない。もちろん条件次第ではあるだろうけど。
 江東区の都議会議員の当選枠は4人である。有力候補者7人のうち5人が自民党の別動隊であるとするなら、正直自民党にお灸をすえられるわけがない。たとえ自民党に距離を置いた残りの2人が当選しても、残りの2人は自民党にすり寄るのかもしれないのだから。