
フランス料理には、テロワールと呼ばれる、地元でとれた食材の特徴を生かしてその土地特有の料理を創作する技法が存在する。
今回、東京・丸の内のフランス料理店で、鳥取県産の食材を利用したフランス風の鳥取料理がお披露目された。2月1日から14日までの期間限定で、実際に提供する予定になっている。

今回のお披露目には、平井伸治・鳥取県知事も出席し、実際にフランス風鳥取料理を試食した。平井知事はだじゃれを交えながら、鳥取県産の食材の魅力をアピールした。

平井知事は試食後、公務のため離席し、それから参加者にコース料理がふるまわれた。
はじめにプティサレと呼ばれる、聞きなれない料理が出てきた。アミューズよりも先に出される料理で、食前酒のおつまみ用に作られた料理だという。すべて一口サイズで、鳥取和牛とモサエビ(鳥取で取れる郷土えび)が使われている。

プティサレのお供として出てきたお酒はシャンパンだった

アミューズ(前菜の前に出される、小前菜のこと)として出てきたのは、和食っぽい料理だった。二段重ねになっていて、上段のうにの下に鳥取和牛と鳥取県産の松葉がにが入っている。

和食っぽいアミューズだったので、お供のお酒も鳥取県産の純米吟醸酒だった。
テロワールだけあって、飲み物にも地元産の日本酒が出てきたりする。

今回のお披露目会では、お酒はおまかせで出てきた。
左から順番に提供された。鳥取県産のお酒も何本か入っている。

前菜が3皿目として出てきた。どうやら鳥取和牛を主役とした、フランス風鳥取料理のコース仕立てのようだ。
鳥取和牛のカルパッチョで、鳥取県産あんぽ柿のソースが周りに添えられている。

肉の前菜なので、お酒も赤ワインが出てきた。地元鳥取の赤ワインだ。
お魚料理が出てきた。添え物に鳥取県産の原木しいたけと白ネギが使われている。
そこに鳥取和牛のコンソメをかけて食べる。

お魚料理なので、お酒も定番の白ワインが出てきた

お肉料理が出てきた。こちらがメインディッシュになるそうだ。
鳥取和牛のロースト(ロティ)に、鳥取県産のブロッコリーのソースが添えられている。

メインのお肉料理だけあって、お酒もフルボディの赤ワインが出てきた。
驚いたことに地元鳥取のワインだそうだ。気候と土壌の関係で、日本では重いワインは作れないとこれまで言われてきた常識をくつがえすような味わいだった。

デザートには鳥取県産のいちごがふんだんに使われていた。
白い添え物も、鳥取県産のクリームチーズになっている。
会場 サンス・エ・サヴール(東京都千代田区丸の内)
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ご協力 株式会社ひらまつ 様